海外反応ブログから撤退することにしました。

表題のように海外反応ブログから撤退することにしました。今後、このサイト「【海外反応】オーパース」が更新されることはないでしょう。

このページでは、今までの経緯とその理由について説明します。

このブログ（オーパース）を立ち上げた理由

私も海外反応ブログが好きで「海外の反応アンテナ」などアンテナサイトをよく見ていました。アンテナサイトは複数のブログの記事のタイトルを一度に閲覧できるので、便利です。しかし、ブログそのものに色々と不満がありました。

• 相互RSS（アンテナサイトに読者を送るためのリンク集）と広告が多過ぎて見辛い海外反応ブログが多い。
• １、２行のコメントを10個程度翻訳しているだけの低質な海外反応ブログが多い。

このような理由から自分が海外反応ブログを作れば、もっと質の高い海外反応ブログを作れるのではないかと思い、実行に移すことになったのです。

しかし、質の高い海外反応ブログという考えがそもそもの間違いだったのです。

経緯

2024年2月24日に海外反応ブログを作ることを決め、レンタルサーバーを借りることにしました。もちろん、サーバーを1台丸ごと借りるのではなくてサーバーの中の１アカウントを借りるだけです。サーバーにWordPressをインストールし、設定を終えるとすぐに運用を開始しました。

翌日の2月25日から投稿を始め、3月22日には15の記事を書くことができました。そろそろ、アンテナサイトに登録したいと思ったのですが、前述の「海外の反応アンテナ」は登録条件が厳しいので、「ヤクテナ」というアンテナサイトを見つけて登録を申請しました。すると3月23日にあっさりと登録されてヤクテナからリンクしてもらえることになりました。

ヤクテナに登録してから1記事につき300回から500回の閲覧回数を得ることができるようになりました。ヤクテナに掲載されるタイミングによって閲覧回数が変化しました。早く掲載された時は500回になり、遅く掲載されれば300回という感じでした。

しかし、4月3日からヤクテナが私の記事の掲載を異常に遅らせるようになったのです。4月3日の13:36に投稿した記事が翌日の4:00AM過ぎに掲載されたのです。その記事の閲覧回数は200回を切ることになりました。

そして、4月4日13:30にも記事を投稿したのですが、昨日と同様に記事の掲載は大幅に遅れるようになりました。閲覧回数は100回すら行きませんでした。

海外反応系アンテナサイトのビジネスモデルからすると私のブログは不要なのです。私のブログの記事は、平均的な海外反応ブログよりも質は高いのですが、そういうことはアンテナサイトにとってどうでもいいことなのです。これは私のビジネスモデルの調査不足と言えます。

海外反応系ブログとアンテナサイトのビジネスモデル

ビジネスモデル

海外反応系ブログとアンテナサイトのビジネスモデルは下図のようになります。

図のようにアンテナサイトとブログがお互いに読者を送り合う構図になっているのです。そのため、読者を確保できていないブログはアンテナサイトから相手にされないのです。多くのアンテナサイトが一定の送客を登録の条件にしています。

しかし、新規に立ち上げたブログにいきなり読者がつくはずもなく、このビジネスモデルに今から参入するのは難しいのが現実です。このビジネスモデルが確立するまではブログがアンテナサイトに登録するのは容易だったと思われます。昔のアンテナサイトは、ブログの確保が必要だったからです。

ビジネスモデルによって生まれた粗悪なブログ

このようなビジネスモデルが原因で粗悪なブログが多いことが海外反応系ブログの特徴です。「世界の憂鬱」というブログの極めて粗悪な記事の一例を示します。

これが記事の先頭なのです。しかし、記事がどこにあるのか分かりません。アンテナサイトに読者を送るための相互RSSと広告が表示されているだけです。

上の画像はその記事を左に90度回転させた全体像です。つまり、左が記事の先頭です。非常に細長く、赤く塗られているところだけが記事の内容です。ページの半分以上が読者をアンテナサイトへ送りこむための相互RSSです。

しかし、このような低質な記事こそがアンテナサイトに求められているのです。アンテナサイトは良質な記事を読者に紹介するためのものではなく、アクセス数を稼いで広告を押させることが目的なのです。だからアンテナサイトは、低質でも読者を送り込んでくれるブログを優遇するのです。

ビジネスモデルの限界

2011年にGoogle検索はパンダアップデートという検索アルゴリズムを適用しました。低質で内容のないサイトの順位を下げることが目的でした。2012年になると日本語の検索にも適用されました。

このパンダアップデートによって多くの海外反応系ブログは検索順位を下げたのです。もちろん、多くの低質な海外反応ブログへリンクしているアンテナサイトも低質なサイトとして検索順位を下げています。

しかし、アンテナサイトがないと集客が難しいのも事実でブログとしてはアンテナサイトに従うしかありません。つまりアンテナサイトとブログの間で読者を移動させているだけなのです。もちろん、Google検索からは低質サイト同士の相互リンクと見做されているので、海外反応ブログがこれから成長することはないのです。

X（旧Twitter）で集客するのも難しい

このようなビジネスモデルから抜け出すにはブログ単独で読者を確保する必要があります。そうなるとSNSに頼るしかないので、日本で最も人気のあるSNSと言えば、X（旧Twitter）となります。しかし、それも困難なのが実情です。

例えば、海外反応専門のアンテナサイトで最大と思われる「海外の反応アンテナ」のXアカウントを見てみましょう（2024年4月5日現在）。

海外の反応アンテナのフォロワーが2.5万人とかなり多いことが分かります。しかし、更新は2023年6月24日で止まっています。いいねの数も少なくて最後の投稿でもいいねはわずか6個です。私が趣味で運営しているXのアカウント（フォロワー2000人程度）でも投稿すれば大抵10個から20個程度のいいねをもらえますので、非常に不自然です。

さらにトップ海外反応ブログの「海外の万国反応記」のXアカウントも見てみましょう（2024年4月5日現在）。

海外の万国反応記のフォロワー数3.3万人とかなりの数です。ここは今でも更新しているようですが、ここも最後の投稿のいいねの数がわずか6個です。フォロワー数からすると非常に不自然です。

最後に海外反応ブログで比較的上位にいる「すらるど」のXアカウントを見てみましょう（2024年4月5日現在）。

すらるどのフォロワー数は1000すら行ってません。いいねの数も非常に少なく人気があるとは言えない状況です。

これらのことからXで成功している海外反応ブログと海外反応アンテナサイトは存在しないようです。フォロワーだけは既存の客を使って集めたのかもしれませんが、いいねの数が少なくて人気があるとは言い難いようです。

その原因はなんとも言えませんが、海外反応ブログがXに向いていないのかもしれません。Xは同じ趣味の人間同士で繋がるのは容易ですが、海外反応という趣味とは言えない漠然とした内容のものに向いていない気がします。

まとめ

海外反応ブログと海外反応アンテナサイトは以下のような問題を抱えており、将来性はないと言えます。

• ビジネスモデルが極めて意図的な相互リンクに依存しており、海外反応系のサイトは、Googleから低質なサイトと見做されている。
• ビジネスモデルに合わせるとブログの内容がどうしても粗末になる。
• 海外反応ブログの内容が総じて粗悪で一般人が閲覧するのは辛く、新規読者は見込めない。
• 新規読者が見込めないので、既存の読者を既存のブログと既存のアンテナサイトで回すことに固執している。そのため、新規ブログが参入できないという悪循環。
• X（旧Twitter）で人気がない。時代遅れの存在になっているのは明白。

このようなオワコン業界に何も考えずに飛び込んだ自分が馬鹿でした😅

今後について

サーバーのレンタル期間が2025年3月上旬まで続くので、それまではこのサイトを維持します。

金銭的損害は4000円以下で済みました。サーバー代とドメイン使用料の合計です。

今回、色々と勉強になりました。ヤクテナさんもありがとうございました。